◆ 数理材料設計学T (学部3年前期)
本講義と数理材料設計IIにより材料設計の基礎とその数理的な側面について学ぶ.材料設計の基礎となる材料組織形成に関しても基礎事項を学ぶ. 広い意味での相変態を対象として,平衡熱力学,拡散方程式,移動界面の問題を取り扱う手法を学んだのち,
コンピュータシミュレーション例も紹介する.
◆ 数理材料設計学U (学部3年後期)
数理材料設計Iに引き続いて材料設計の数理的取り扱いの基礎と応用について学ぶ.特に組織形成の動力学的側面に注目し,数理物理的なアプローチ法を習得することを目的とする.拡散方程式の熱力学的な基礎,拡散方程式の解法,相分離の数理などが主な内容である.
◆ 数理材料設計学特論 (大学院理工学研究科)
材料の特性・特に構造材料の特性は組織に依存することが大である.高機能材料を能率的に設計するためには組織形成過程についての深い理解が必要である.本講義では材料設計の基礎理論を紹介する.具体的には核形成理論,拡散成長理論,界面移動の dynamics に関して数理物理的な見地から解説する.
教科書
齊藤良行 「組織形成と拡散方程式」 コロナ社